それは1972年、日本では車用エアコンも普及していない時代。ふと目にした洋雑誌のマリンエアコンの広告に、郡司社長はひらめきを感じました。
「日本でも、きっと船用エアコンが必要になる。」
根っからの好奇心と技術屋魂にかられて、その広告を手にいきなり渡米。「クルーズエア」を製造販売しているドメティック・エンバイロンメンタル社を訪れたのが始まりでした。
ドメティック社のオーナー社長ジェリークルーズは、まだ駆け出しであった1960年代に自宅ガレージで「クルーズエア」を完成。世界市場で通用するハイクオリティな製品を作りたいという、創業者精神に燃えていました。
彼は、まだ駆け出しであった郡司社長の同じ想いに共感。エールを込めて「クルーズエア」の日本独占販売権を与えてくれたのです。
その後も「クルーズエア」ブランドは大きく成長し、ドメティックグループ・マリンエアコン部門の主力ブランドとして、世界中のボート愛好家から愛され続けています。
そしてグンジは、日本市場のさまざまなニーズに応えながら「クルーズエア」の品質向上に貢献し、海上保安庁や大手船舶メーカーなど数多くの実績と信頼を積み重ねてきました。
ドメティック社からは「ジャパンクオリティが息づく、ものづくりの会社」として、サービス部門優秀賞を受賞するなどの評価をいただいております。
ドメティック社とグンジは、当時の創業者精神を知る、気心の知れた友人として、また良きパートナーとして、「お客様に喜んでいただけるハイクオリティな製品とサービスをベストプライスで提供する。」という基本理念のもと、共に歩み続けています。