グンジ株式会社:マリンエアコン・冷却装置のスペシャリスト

トップメッセージ:マリンエアコンと冷却装置のグンジ株式会社

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困難であればあるほど、ガッツが湧いてくる。お客さまに喜んでいただけるなら、何度でもチャレンジしますよ。

代表取締役 郡司勝彦

マリン用エアコンを手がけたのが1972年。日本ではまだ車用エアコンもほとんど出回っていない時代でした。なぜマリンエアコン(船舶エアコン)に注目されたのですか?
最初にマリンエアコンの存在を知ったのは、アメリカの雑誌広告。確かに当時は、マリンエアコンどころか、エアコンそのものへの関心もまだうすかった時代です。
しかし高度成長のなかで、「快適さの追求」はきっと船の上でも必要になる。四方を海に囲まれた日本なら、なおさらマリンエアコン市場が育つと考えたのです。
とはいえ、日本市場で受け入れられるためには、さまざまな苦労があったと思います。
はじめの頃は厳しかったですね。どこに紹介しても、日本で実績のない「クルーズエア」を採用していただくのは困難を極めました。
それでも、製品の特長を根気よく紹介し、マリンエアコンの快適性を実演し、お客さまに体験していただくうちに、昭和48年に沖縄税関の監視艇「しまかぜ」(24メートル艇)に搭載が決定。
「これはよく冷える」という評判が口コミで広がり、その後は官庁関係の船、大手船舶メーカーの純正エアコンとして、次々と採用されることになったのです。
「クルーズエア」のセールスポイントは何だったのでしょうか?
海の上で使用するマリンエアコンは、陸上と比べて使用環境が非常に厳しいんです。
海水の塩害による機器の腐食や、電気系統のトラブル、荒天時の船体の大きな揺れや傾き、衝撃対策など、多くの問題を抱えています。
「クルーズエア」は、それらの難題に対応した優れた製品であり、本格的なマリンエアコン仕様であったことが、普及の大きな要因だったと思います。
メンテナンス・サービスにも苦労されたそうですね?
そうですね。乗り物である船舶はつねに移動しているので、どこで故障するか分からない。それに対応するためには、できるだけ多くのサービス拠点を用意する必要があります。私たちは、30数年かけてコツコツと、全国に販売店やサービス協力店を築いてきました。
おかげさまで今では、「クルーズエア」は小形船舶分野でメンテナンス・サービスが整った、最も信頼できるエアコンと評価され、国内で数千台の販売実績をかさねています。
もうひとつの主力製品である、冷水機もユニークな製品ですね。
そうですね、冷水機といっても幅は広く、飲食店で使われるものから、漁船で獲った魚を急速冷却するための装置、大規模な工業用まであります。
その中でも、おそば屋さん等で使われる瞬間冷水機(瞬間湯沸かし器の逆で、蛇口をひねると冷水が出てくる)は、味に頑固なあるおそば屋さんから頼まれて誕生したんですよ。ご主人いわく、四季を通じていつも同じ味の、おいしいおそばを提供したい。冬は水道水が冷たく、「締め水」として手軽に使えるのでシコシコ・ツルツルとおいしくなるが、夏はその逆。夏の水道水にも冬のあの冷たさがあればなぁと。
試行錯誤の末に完成した製品ですが、最初に蛇口から冷水が出てきたときの、ご主人の顔は本当に嬉しそうで、これは苦労が報われたと思いましたね。
最後に、数多くの独創的な製品を創り出してきた、グンジの個性とは何でしょうか?
常に基本となるのは、「なんとかお客様の困りごとを解決したい。お役に立って喜んでもらいたい。」ということ。
要望に応えるために、柔軟な発想と技術力をもって魅力ある製品を創っていきたい。それが、私たちがずっと大切にしている「ものづくり精神」だと思っています。
これからも、お客様に真に役立つ製品を一つでも多く、生み出していきますよ。
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