郡司直緒美です。
お仕事がお休みの日にプライベートで農地の活動に参加しています。
5年ほど前に西宮市のNPO法人こども環境活動支援協会(通称LEAF)が
主催している「甲山農業塾」の家族グループコースに参加したのがきっかけです。
元々はこどものために…と思って参加した農業塾でしたが、今は家族の
中で私一人が残り、この時に一緒に活動した仲間と共に、LEAFの別の
プロジェクトで活動を続けています。このプロジェクトは、休耕田の復活により
甲山周辺の自然環境を豊かにするという西宮市の生物多様性保全活動の
一環ともなっており、とてもやりがいがあって楽しい活動です。
下の写真は2年前、このプロジェクトが始まった当初の様子ですが、
石や草やゴミだらけだった休耕田の水路整備をしているところです。
おうちには当たり前に水道があって、蛇口をひねると水が出て…
という当たり前がここではないのですね。
大の大人も子供もみなで泥だらけになって必死に水路を確保して
最初にチョロチョロと水が流れてきた瞬間の喜びは一生忘れることが
できない貴重な体験でした。
そのお水をペットボトルに汲んで、その日植えたジャガイモに大事に
大事にかけました。
今も農作物用の水はこうして上の方から流れてくる水と雨水をタンクに
ためたものを使っており、人間の手洗いなどに使う水はスタッフさんが毎回
水道水をポリタンクにつめて持ってきてくださるものをみなで大事に使っています。
電気はもちろんありませんが、不便というのは人間に工夫という知恵を
つけてくださるので、ここでの活動は生きていく上で学びが多く為になります。
こうしてまったく使われていなかった休耕田に水がきたことで、畝をたて、
種をまき、苗を植えつけ、野菜ができ、今立派な農地となっていることが
本当に誇らしく嬉しいです。
こうして書かせていただいていることがおくがましいくらい、月に1回もしくは
2回くらいしかなかなか参加できていないのですが、スタッフや共に活動
している仲間のみなさんのおかげでこんな素晴らしい体験をさせていただけ
ていることに感謝しています。
そして、先日のお休みに農地の活動に参加してきたのですが、
この時期のメインイベントと言えば、そう!田植えです。
来月の田植えに備えて田んぼの水入れと代かきを行いました。
代かきというのは田んぼの水漏れを防いだり、苗が均一に生育するように
土と水をかきまぜながら土の表面を平らにする作業です。
私も泥の中にうまっていく足を必死でぬきながら、土からびっくりして出てくる
オケラなどの虫を見つけてはキャーキャー大騒ぎの子供達と一緒に
楽しく作業させていただきました。
今から田植えが待ち遠しくてしょうがありません。
地元の小学生達も田植えをしにきてくれます。
生き物を育てるということは、当たり前のことですが毎日のお世話が必要です。
私が今こうしてこの素晴らしい活動に関わらせていただけているのは
スタッフのみなさんや共に活動している仲間がいるからこそです。
農地という場所があって、そこに老若男女人が集って作物を育てる。
農の知識だけでなく、お昼ごはんを食べている時などの雑談の中でも
人生の先輩方から色々なことを教えていただけることも私にとっては
大きな魅力であり財産です。
この活動にこれからもずっと参加させていただき、いつしか若い方達に
自分が何か伝えていくことができれば…そうなるためにも今ここで
たくさんのことを学んでいきたいと思っています。
当社はどちらかと言えば漁船に搭載する冷却装置など、水産業メイン
でしたが、2年前に水耕栽培用の用途で冷却装置のご注文をいただき、
今年また新たなご注文をいただきました。
お魚の温度管理が鮮度にとって重要なように、お野菜の生育にも
温度は大きく関係しています。
そのことを農地の活動で身を持って感じております。
今後は農業の分野でも当社が貢献できるならば、この上ない幸せ。
もっともっと農業の知識も深めていきたいと思う今日この頃です。
次回は田植えのシーズンということで、農地での稲作のお話を
第2弾としてご紹介させていただきだいと思います!